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体質変化?

まずは癒しの一枚から。

ウィルス性腸炎に幽界へと誘拐されそうになったようへいです。

三途の川でラフティングの後、此岸へと戻ってまいりました。冒頭の写真はその時に見たお花畑ではありません。今日かみさんと行ったゆにガーデンのチューリップです。

にしても、今回の腸炎はしんどかったです。今もまだ100%の状態に戻ってないのですが、もしかすると今回の病を機に私の体力の上限は一目盛減ったのでしょうか。こうやって人は、からくり屋敷の吊り天井のように体力の天井も徐々に下がってきて衰えていくのでしょう。あぁ懐かしきや平成の我が身、と追憶の日々です。

 

今回の発病に至るまでの経緯ですが(どこで感染したかは知らん。私かもという方はご連絡ください。)夜中の二時に目が覚めて、どこが痛いわけでもお腹が下っているわけでもないのですが、「来る!」という感覚、うまく説明はできないのですが間違いなく「来る!」尋常とは非なる体内の感覚。私の場合この感覚で来るのはぼぎわんではなく、インフルエンザか急性胃腸炎。「来る!」となればもう手の施しようがなく、間もなく体内で起きる有事に憂い、おののくしかないのです。

病のキックオフまであとわずか。試合中止の願いが叶うわけもなく、もう体内のスタジアムでは病という名の選手が苦痛という子供の手を引いてピッチに入場している状況です。案の定、それから30分後嘔吐と下痢の体内ダービー、試合結果はドローならぬ、ノローでした。改めてこの度はご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。

 

この病でちょっと気が付いたのが、やはり言葉には相当なパワーがあるということ。闘病中まったく活字が頭に入ってこなかったのです。本を読もうとすると読みたいという欲求はあるのですが、どうにも文字と向き合う体力がなく、2、3ページが限界でした。やはり文字には力があるのだと感じ以前番組で紹介した円城塔の「文字渦」という小説を思い出しました。

闘病中にもしあの難読な「文字渦」を読んでいれば私は間違いなく死んでいたでしょう。円城塔で斎場Goです。

なので闘病中は漫画でリハビリしつつ、活字への復帰のタイミングを計っていました。

その時に水木しげる大先生の貸本版悪魔くんを読みました。アニメ版から悪魔くんを知った世代としては、貸本版とアニメ版の見た目の相違はトラウマ級の違和感。(ルパン三世念力珍作戦、次元大介役の田中邦衛並みのおさまりの悪さがあります。)ちなみにこんな感じです。(左は温水さんではありません。)

見れば私でもこれくらいは描けるのです。

今読むと、こんなにも高邁な理想の元、悪魔くんは戦っていたのかと頭が下がります。エロイムエッサイム

水木先生の全集は高いのでちびちび集めていますが、おそらく全て揃う前に絶版になりそうな気がしています。

 

そんな感じで活字はしんどかったのですが、闘病中それはもう強烈に自然に触れたくなりました。

初め弱ってる身体にC・W・ニコルの霊が憑依したかと思いましたが、調べるとご存命でした。私は今まで自然に触れたいという感覚はそれほど強くなかったのですが、弱っている身体に他から生命力をということなのでしょう。自然の中に行けと潜在意識の当局からお達しがあり、各地自然を愛でに行ってきました。その一つ岩見沢の玉泉館跡地公園です。

ゆったりとした時間の癒しを堪能しました。四十にしてなんとも風雅な男に仕上がりました。

 

人の嗜好は自然の摂理に従って日々変容していくのでしょう。

今回の病をきっかけに体質が少し変わった感じがします。これで馬を見ると下痢と嘔吐が止まらない体質になれば、お金の減りも緩やかになるのでしょうが、どうやらそうではなさそうです。レース後に吐き気をもよおすことはありますが。

 

相変わらず長いブログですみません。そもそもここまで読んでいる方はいるのでしょうか。いたのであればありがとうございます。

ちなみに悪魔くんでのリハビリ後、活字復帰第一号として読んだ作品を次回の「ようへい商店」(5/13)で紹介します。病み上がりにはしんどい作品でした。

 

おやすみなせー。エロイムエッサイム